わからないでやめる人の傾向

わからないでやめる人の傾向

講師「・・・ということで、この問題を考えてみよう」

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生徒「分かりません」

講師「どう考えてみた?」

生徒「・・・・よくわかりません」

1対1の授業形式では、生徒と講師のやりとりで授業が成り立ちます。

 

そのやり取りから生徒の傾向や習慣がありありとわかることがあります。

 

 

習ったことがなかなか定着しなかったり

問題を少しひねられると解けなかったりする

 

このような場合、一つの共通点を生徒に見いだせることが多いです。

それは「自信がない」ことです。

 

そういう生徒は

 

いくら授業を聞いて理解しても

宿題をやっても

 

「自分は頭も悪いし、苦手なのでできるようにはならない

 

と心のどこかで思っています。

 

授業を聞いたり、勉強をしたりしている時に

「たぶんわからないだろうな」

と思いながらする場合と

 

「これをやるとさらにできるようになるだろうな

と思いながらする場合

 

ではその結果は驚くほど違います。

 

目的が全く違うのだから当然です。

 

「わからないだろうな」と思って問題を解くと、実際にわからないとき

「やっぱりね」ということで一段落します。そして答えをみて「これは自分ではできない」

という感想を持ち、答えや解き方を書き写すだけ。

「自分にはできない」と思っているから当然です。

 

公式を覚えるときも「たぶん明日になったら忘れるだろうな」と思って覚えると

「やっぱりね」となり、また覚えるんですが「どうせまた忘れるだろうな」

と思いながら覚えるのでその繰り返しになります。

「私は暗記力がない」と思っているので当然です。

 

授業を聞いている時も「わかったけど、問題になったら解けないだろうな」

と思いながら聞くと実際に解けません。冒頭の講師と生徒の会話に終わります。

 

前回のわからないでやめる心理にも似ていますが

「自分にはできないだろうな」と思っているので無意識に

問題演習やテストを避けたり、暗記できているかのテストを避けたりするのが目的になっていると思います。

どうせできないのだから、それが明るみに出る場面をさけるのです

 

つまり、問題で×がつくことを避けたり

暗記テストで×がつくのを避けているということです。

 

 

対して自信がある生徒の目的は

 

授業がわかり、問題が解けるようになること

だったり

公式を暗記してテスト中に思い出すこと

だったりします。

 

そのため問題演習では、わからなくても目的達成ではないため

諦めきれません。最悪ヒントをもらってでも自分で解きたがります。

ある段階でできなくてもどうせ頑張ればできるはずですから当然です。

ヒントを言うと怒る生徒もいます。

また、理解できなくても何度もやってみたり

翌日もう一回解いてみたり。

 

公式暗記では

テストしてくださいと自分から申し出てくれます。

覚えられると思って覚えるまでやったのだからテストしたくなります。

テストでできなくてもどうせ何回も反復して頑張れば覚えられるから当然です。

 

こういった生徒の未来のビジョンには勉強している時に

確実にできるようになっている自分がいます。

何度もあれば、どうせできるようになるのです。

 

だから頑張れるとも言えます。

 

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勉強は迷路に似ています。

 

行き止まりにすすんだら戻ってやり直し

正しい道を試行錯誤して探し

その経験から正しく脱出するルートを知っていく

 

このとき「苦手だからどうせできない」とおもっていると

迷路に入り込むことをやめることになります。

出口のない迷路だと思っているから当然です。

行き止まりにも到達できません。(×もつかない)

全部講師や教師に教えてもらうと、ナビされただけの迷路で

自分の経験にはなりません。

少しひねられるとできなくなったり、道順(公式など)も覚えられません。

 

大学入試に関する限り

「どうあがいてもできない問題」など皆無です。

 

難しい、易しいの違いはあっても

必ず誰でもできるようになります。

間違いありません。

 

高校の違いや、得点の違いが現時点であったとしても

馬とカエルの違いほどではありません。

カエルが馬ほど早く走るのは努力では無理でしょう。

しかし、同じ人間で競う入試です。大した違いはありません。

 

ある人がいい点を取れるなら、皆さんにも必ずその点数がとれるはずです。

 

まずは普段の勉強で

「必ず頑張れば自分にもできるようになる」と自信を持ってみてください。

 

勉強に関する相談等受け付けています。

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