目標を立てるのがヘタだと不幸になる②

目標を立てるのがヘタだと不幸になる②

 

先回お話しした目標を立てるのがヘタだと不幸になる①で、いい目標と危険な目標があることに触れました。

目標は

はっきりと目視できる目印のようなものでなければならない。

 

そこで、どのような目標がいい目標になるのか簡単な判断の仕方について書いてみます。

 

 

立てた目標が悪い目標であるときは、その目標が達成できるかわからないという場合です。

例えば「次の模試で80点とろう」などですね。

なぜ達成できるかわからないのか、考えてみると

 

①未来のことである(神様が決めること、未来を予知できる人は今のところいない)

②他人が決めることである(出題者の意図や、テスト難易度をコントロールできる人も多分いない)

 

この2点です。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、とても大事なことです。

写真 2016-06-28 15 57 12

達成できるかわからないような目標を持つと、頑張っても、努力しても何かを犠牲にしていても

結局その目標の成否を決めるのは他人、あるいは神様です。

他人と神様には、目標を立てた人の努力は関係がないのである程度気まぐれに結果が出てしまします。

 

こういう原理があるので、

目標達成したかどうかの評価を他人に任せるような目標設定は、自分自身を苦しめます。

 

そこで、「努力は報われない」という悲しい事実だけが残り、やる気もそがれます。

 

身の周りを見渡してみても、様々なところでこのような目標を掲げている場面を見ます。

意外と目標を立てるのは難しいものですね。

 

 

さて、いい目標はその逆に

①自分だけで(他人の助けを借りずに)必ずできること

②偶然に左右されないこと

を満たしているとよいと思います。

 

例えば

「次の模試までに、数学基礎問精講ⅠAを5周しょう」

「英単語ターゲットの音読を1日100個、4周音読しよう」

などです。(量は重要ではなく、周回や音読はやろうと思えばできるのが大事)

 

似たような目標として

「基礎問精講を解いて、実力テストで80点とる」

「ターゲットを1日100個やって、実力テストで80点とる」

という目標は、危険ですね。

 

次の実力テストが復習した部分から出題されるよう、神様(偶然)にお祈りする必要があります。

出題者に出した問題をこっそり聞くとよいかもしれません。

 

そんなことはできないので

いい目標は自分だけで実行、達成できるものが良いです。

 

点数がでないと意味がないじゃないか

 

 

たしかにそうです。

 

でもそれは目標に入れなくてもよいのです。

 

「基礎問5周する」という目標に対し、

 

模試等で成績が上がればそれでよいですし、その目標が役に立ったと考えましょう(分析するとなおよい)

逆に成績が上がらなければ「5周したが、なぜ上がらなかったのか」と原因を分析します。

 

そして目標を修正し、たとえば「基礎問5周して、解法を全部言えるかテストする」

 

など、だんだんレベルアップすればよいのです

 

要は、

 

成績(結果)は目標が適切かの「チェックに使い」、

 

「目標達成の基準を人の採点や価値観に依存しない」

 

ということでもあります。

これは自分の努力を、無価値にしない思考法でとても大事なことです。

努力したことは紛れもない事実なので、それはきちんと自分で評価すべきです。

 

 

自分だけの決断で実行でき、自分だけで達成できる目標であるとよいことがあります。

 

それは、達成したら素直に喜べるし、

達成できないときにも不幸ではないということです。

 

自分だけで決断、達成できる目標を達成しなかったら・・・

悔しいですよね。でも、怒ったりすることにはなりません。

 

他のだれかを恨みません。全て自分が原因です。

自分のことを自分で反省し、次に教訓として生かせます。

 

その目標を達成したら・・・・

嬉しいですよね。たまたま偶然などでは決してなく、間違いなく自分だけの力で得たものですから。

 

どちらの場合も、建設的で前向きになれます。

 

 

 

悪い目標の場合は、その成否は他人と神様が決めることなので

達成しても・・・・

 

「いやぁ、たまたまですよ。」「今回は運が良かっただけですよ」なんて謙遜が聞こえてきそうです。

 

それに「今回はこの結果だけど、次はどうなるか・・・」という不安は消えません。

 

そして達成できなかったら悲惨です。

 

「あんなに頑張ったのになんで頑張ったところを出題しないんだ!」

「80点が目標なのに、なんで今回はこんなに難しくするんだ!」

「たくさん勉強しても点数が下がった・・・・・」

 

 

本当に不幸です。

 

自分の評価を他人に任せるような目標設定は、自分自身を苦しめます。

自分の努力は自分しか知りません。他人には決して自分のすべてを伝えられないからです。

 

勉強がつらく苦しいときは、まず目標の立て方を見直すことをお勧めします。

 

勉強に関する相談等受け付けています。

お気軽にコメントください。

 

 

 

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