「明日は6時に起きよう」
「人に会ったら挨拶しよう」
「家を出るときは右足から出よう」
「次の模試で80点とろう」
どれも目標として成り立ちますよね。しかし、ある視点からみると最後の目標だけ異質なものです。
そしてこのようなタイプの目標は、受験勉強のそれとしてはいい目標ではありません。
目標は、目的のための目印です。
つまり、目的(=ゴール)のために達成すべき項目で、通過点です。
通過点は必ず通過しないといけません。
例えば、本屋さん(目的)に辿り着くまでに、川にかかる橋(目標)があるようなものですね。
さて、人に道案内を頼まれたら目印を教えることになります。
目印は、目に見えているものからスタートします。
「あそこに見える橋を渡って、次は・・・」という具合です。
道案内が成功するための秘訣は、まずはっきりと目視できる目印からスタートすることにありそうです。
では受験勉強における目標について考えてみましょう。
よく教室でも
「7月までに三角比を終わらせる」
「模試で20点あげる」
などのような目標を耳にします。
これははっきりと目視できる目印になっていません。
数値化され、具体的だからよいように見えます。しかし、大きな問題があります。
それは達成できるかどうかわからないという点です。
これは道案内で、
「ここからは見えないけど、しばらく歩くと川の上に橋があるかもしれない。もしあったらそれを越えて次に・・・。」
と案内するようなものです。ちょっと信用できない案内人ですね。
そしてここからがとても肝心な事なのですが、案内された人はどう思うでしょう。
橋がもしなかったら・・・
「橋なんてないじゃないか!
どうしてもあと10分で本屋に行って買いたいものがあるのに・・・」
と、憤慨するかもしれません。
あるいは泣いてしまう人もいるかも。
そう、不幸になってしまいます。
目標にはどうやら、危険な目標というものがありそうです。
次回は、いい目標と悪い目標の違いについて書いてみます。
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