60点勉強法のすすめ

日本人に多いとされる完璧主義

 

その思想は様々なことに予想以上の障害を生みます

普段の生活でももちろんのこと

特に受験勉強にこの思想を持ち込むと最悪です

 

今回はなぜその思想がよくないか

そしてそれはどうすれば改善できるのか

「60点勉強法」について

 

 

掃除をマメにできない人は

「掃除=完璧にホコリ一つなくきれいに」

 

とか考えている人が多いです

 

 

「掃除はあまりしないけど、やるときは完璧じゃないと気が済まない」

 

こういう人周りによくいませんか

あるいは自分がそうだという人もいるでしょう

 

私もそうでした

 

でもこれは綺麗好きな人の話ではなく

 

1回の掃除が完璧主義で大変すぎて、よっぽど汚くならないと

やろうと思えてないだけです

 

掃除のハードルが高いんですね

 

一回の掃除でへとへとで

「当分したくない」

となってしまいます

 

掃除も細かく分ければ

・ホコリをはらう

・いらないものを捨てる

・ものを元の位置に戻す

・拭き掃除をする

など分けることができるので

このうち一日一つをやって

4日間で完了してもよいのですから

ものは考えようです

 

このくらいのことならまぁ生活に支障をきたすほどでもないでしょう

しかし、

完璧主義は勉強では最悪です

 

「勉強は普段あまりしないけど、やるときは15時間とか集中できる」

 

いくらこんな事言っても勉強は

「継続がものをいう」のです

 

ある日15時間やった勉強内容は、何も復習しない1日があると

そのほとんどが消え失せます

 

掃除の話とはレベルが違います

 

こんな大げさな例でなくても

 

数学の問題集を解き始めるとき

 

「今日は3時間数学やるぞ」

などと意気込んで

何となく過ごすうち、時計を見るともう夜11時

これから3時間なんてやれない・・・

どうせ3時間やれないなら

当初考えていた3時間が

もう無理だから、明日またやろう

となっている人をよく見かけます

 

30分でもやれば違うのは明らかなのに

 

全て放棄してしまうのです

完璧主義の弊害です(〇×主義、all or nothingともいう)

 

英単語を覚えるときも

「今日中に100個の単語を完璧に覚えよう」

 

という高い目標で始めたりしてませんか?

1日で覚えられるように脳みそはできてません

 

そして結局できずにやめてしまう

 

誰にでもある経験ではないでしょうか

 

 

成績が上がる根本は

教科によらず、「反復による記憶の定着」にあります

 

つまり、反復できる=「1回あたりの負荷がそもそもつらくない

これが反復・継続できる勉強のコツです

 

頑張らないと、つらいくらい頑張らないと

勉強じゃない

 

こんな考えは今すぐゴミ箱に投げ捨ててください

人生損します

 

勉強が続かないのは

英語の記憶力や数学の力の問題ではなく

 

目標が「完璧」を目指している

 

これが問題なんです

 

さて、完璧主義の罪を暴いたところで

その脱出法です

 

簡単です

楽です

だれにでもできます

 

勉強が長続きしない人は是非

 

60点勉強法を実施してください

 

 

具体的には、勉強をスタートするとき

「60点」が最低ラインの目標にする

 

ということです

 

例えば、数学の「確率の問題を10題やろう」と考えるとき

「10題とも理解しよう」と考えるのは良くありません

「6題くらいは理解しよう。4題くらいはわかんないかも

まぁいいかそれはそれで

この「まぁいいか」のマインドが持てると勉強ははかどります

 

実際全部わかるのならその問題はやる必要がありません

 

わからない問題は当然あるんです

そういう問題集をやっているので

解答読んでもわからない問題があるもの当たり前です

 

「何回もやればどうせいつかはわかるさ

という楽観的な考え方をしているほうが

気持ちは前向きです

 

4割わからなくても放っておいて

(忘れてしまって気にしなくてよい)

その日は先の問題に進んだり、

別なことに取り組めるので

止まらずどんどん勉強ができます

 

わからなかった4割の問題は

もちろんそのままにはしません

 

翌日や数日後にまたやるのです

 

この時も

「わからない4題すべて理解しよう」

と考えてはいけません

「4題のうち2題か3題は理解しよう」

 

こう考えるのがコツです

どうせ俺(私)ならできるようになるんです

 

勉強で大事なことは

 

実際にやること>やったことが全部わかること

 

反復出来たり、続けられることこそ

成績アップには重要です

 

 

60点勉強法のいいところは

「5回やればほぼ満点」

 

になることです

 

どういうことかというと

60点分わかるようになる=40点分(4割)が残る

ということですよね

 

後日その4割のうち60点分理解すると

残った4割のうちその4割がまた残ることになります

(0.4×0.4=0.16で16%のこる)

 

さらにまた後日まだのこっている分の60点分を理解すると

先ほどの16%のうちの4割が残ります

(16%×0.4=6.4%)

 

4回目のチャレンジでやっぱり60点を目指すと

6.4%の4割が残りますが

6.4%×0.4=2.56%

 

何と4日間で97%理解できたことになります

 

さらにダメ押しで5回目です

2.56%のうち4割を残しても

2.56%×0.4=約1%!

 

99%!が消化できたことになります

 

5回反復自体が大変と考えるかもしれませんが

回数を重ねるたびに、やる問題はどんどん減るので

やればやるほど楽になります

 

これがどんどん成長している実感になり

自信にもなります

 

どんなテストも60点から80点や90点に引き上げるのは

大変です

 

しかし

 

40点から60点くらいならなんとかいけそうですよね

 

この60点なら何とかいけそう

という感覚が勉強のハードルを下げます

 

この習慣ができると「まぁ何とかなるっしょ

と本気で思えます

「5回やればなんとかなる」という根拠を持った楽観主義

これを持っている受験生は強いです

 

結構歯ごたえのある宿題でも

全然くじけません

 

出された宿題も

「全部完璧にやっていこう」

と考えると大変ですが

「最低6割は解こう」と考えると

取り組みやすいです

 

4割間違えてもいいんです

どうせ5回もやればできるようになるんです

 

これは勉強だけでなくいろんな面で超応用が利きます

完璧主義に陥っていたら是非やってみてください

 

「完璧に60点勉強法をマスターするぞ!」

もダメですよ

 

 

※勉強に関する相談等受け付けています

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