時間感覚を根本から変える
時間をどうとらえるべきなのか
勉強を継続でききる人は、根性があるのでしょうか
コツコツやれる人はそういう性格なのでしょうか
答えは意外なところにある。
コツコツ、毎日継続的に実直に
受験勉強においてはとても大事なことで成績アップの根幹です。
こういったことが苦手な人はこの記事が参考になります。やや長めの記事です。
勉強に限らず、継続的に自己研鑽を行えている人には共通して「時間感覚」の正確さが備わっています。
時間感覚とは
ストップウォッチで1分はかり、その1分と自分の考える1分が同じか?
そんな遊びありますよね。
今回言及するのはそういうことではないんですよ。
〇〇日で△△が達成できそうだ
この正確さなのです。
1週間と1か月
例えば、英単語を100個覚えると考えます。
A:ある人は1日でできそうだ、と考え
B:ある人は1週間くらいかなと考える
C:あるひとは1か月くらいなかと考える
どれが危険かわかりますか?
間違いなくのA、Bの考え方です。
もし該当するならこの記事はとても参考になります。
継続的に物事を続けられなかったり、すぐにほかのことに目移りする人に共通の特徴は
短期で成果を欲しがる
という傾向です。
英単語を2000語くらい3か月くらいで覚える記事を書いていますが
この記事で言っている「すぐ」とは3か月ということです。
継続的にコツコツできる人は3か月を「すぐ」と考えることができます
つまり
「すぐ成績を上げたい」→1週間くらいで明らかな変化を期待する人は物事が長く続かない
「すぐ成績を上げたい」→1か月以上の月単位で明らかな変化を期待する人は物事が長く続く
ということです。
まずは
という大原則を頭に叩き込むことが大事。
まずは正しく時間をとらえなおす
以上のことに心あたりがある人は以下のことを常に意識できるよう、机の前に張り紙するなどするとよいです。
・1週間でものになることは自分が思うよりはるかに少ない
・1か月でものにできることは自分が思うより多い
・1年でものにできることは自分が想像できないくらいはるかに多い
これが人間がどう頑張っても変えることのできない真実なのです。
つまり、
1週間で力尽きて終わるような勉強プランはよくない
1か月や1年続けられるような方法や強度である必要がある(十分条件ではないですよ)
ということです。
1年でできること
逆に長く続けられるには、それに見合った成果(ご褒美)を知っていることも大事です。
継続できる人は、1か月、1年で自分の想像を超えた成果が出ることを経験して知っている人たちです。
または、それを信じられる人たちです。
コツコツ継続したら、それまでの自分にはなかった能力が身に付きます。
成長した自分を模試や、問題を解いているときの実感として発見します。
何十日、何百日、何千時間と確実に積み重ねた成果。
それは想像できる範疇を超えた成長です。
模試の成績等、目に見える形で現れたらに頭がグワンってなるような興奮を覚え鳥肌が立ちます。
それほどの結果です。(この話がその1つです)
瞳孔は開き、体が熱くなります。なんなら手が震えます。
体の芯から「頑張ってよかった」という実感がわきます。
そしてさらに意識は未来に向いて、
「次の1か月では私はどのくらい成長しているのだろう」と未来にワクワクしだします。
自分をイメージしてみてください。
実直で確かな努力が継続され、1年がたったある日
まさに成績が爆発したように一変する。
模試の判定はA判定が並び、志望校の学生生活がやけにリアルになってくる。
担任の先生からは思わぬ賛辞を浴びせられ、
家に帰ってからは親から尊敬の念をもって褒められる。
「なんか、私変わったな」
そんな望外の実感と喜びが、まるで雪崩のように押し寄せる。
その勢いに乗ってさらに入試まで意識は加速的に高まり、いつしか喜びは自信となっていく。
努力は結果を生むので、努力と成長の境界線があいまいになる。
努力している現在と数か月後の未来が脳内でリンクしだす。
ふと振り返れば、1年前の自分がまるで遠い昔のことのように思える。
合格発表のページを前に、最大の「成長証明」である自分の番号が目に入る。
思い起こせば、くじけそうなこともあった。不安に打ちのめされそうになったこともある。
あの時の恐怖と歯を食いしばったときの感覚を思い出す。目頭が熱い。今日は泣いていいのだ。
今日は認めよう、「自分は頑張った」
これまでの「努力」は決して義務だったのではなく、新しい自分への「道」だったことが自然に理解される。
まるでドラマや映画のような空想の世界だった「医師」という道を歩み始めた自分に気付く。
「医学部に行く」とはこういうことをいうのだな、そして医師への道を私は歩始めている。
頑張った自分への自然な尊敬、それを導いてくれた様々な人、教材、知識、環境への感謝が生まれる。
すでに先を行く医学部の先輩、先生、医者として働く人、そして先人たちにふと敬意が湧く。
みんな こうやってきたのだな
同時に自分の未熟さも冷静に理解でき、受け止める。
これからの大学生活がさらなる成長の場であることに胸を躍らせ、決意をあらたにする。
生徒から学生となる自分、学生から社会人になる自分の未来が想像もできない成長や喜びを孕んでることが自然に確信できる。
そして心新たに希望に満ちた日々を歩み始める。
こんなご褒美を経験できます。
そんなご褒美を想像しているから、「喜んで」努力を継続できると思います。
もちろんいいことばかりではないでしょう。
一時的なスランプもあれば、やり方が悪い時期もあるでしょう。
でもちょっとずつでも、少しでも
昨日より良くなる修正や努力
それを重ねれば、数か月後には、1年後には素晴らしい未来が待っている。
それが心の支えになる。
だからこそ
だからこそ「確実に結果が(何か月後か1年後かに)でる方法をとるべきだ」
私はそう考えます。
1週間でもらえるご褒美なんて、これに比べたらそれは誤差レベルですよ。
+αの余談
受験においてはやるべきことがはっきりしており、
教科ごとの出題範囲や問題形式
解き方や典型問題
をやればよいのですが、これが社会に出てからの仕事などになれば
なにをやれば正解か、の答えがない
そのため私は
・1年でできることはたかが知れている
・10年でできることは自分が想像できないほど素晴らしい
と自分に言い聞かせています。
このブログでブログ主が記事作成を始めたのは
2017年4月6日
ここから2018年の5月まで月間PV(ブログページをだれかが見た回数)は100いくことなんてありませんでした。
私がすぐに結果を求めるひとなら1年で心が折れてやめたでしょう。
しかし「1年で成果なんてでない。そんなのは知っている」ので気ままにマイペースで記事を上げ続けました。
10年続くようなペースで、コツコツと実直に、毎回手を抜かず、誠実に。
続ければ私が想像もしないようなことができる、そう確信しているからです。
この記事を書いているのは2021年3月現在。スタートから4年経ちPVは数百倍の万単位になり、増え続けています。
もうすでに私の想像を超えた変化が起きています。
ブログを見て、教室に来てくださるかたもいます。
ブログを見てオンライン指導を受け持つようになった生徒もいます。
この勉強法でびっくりするくらい成果が出ました、そんな報告をしてくださる方もいます。
ブログのコメントのやり取りで、「やっていてよかった」とだれかの役に立てたというやりがいを感じることも多くなりました。
私はPMD鹿児島校から長崎へきて2015年からPMD長崎校を担当しています。
その時に鹿児島の生徒の授業を続けられるようにオンラインでの授業コースを福岡校の先生と一緒に作りました。
当初はカメラやその他の機材も今と比べて簡素なものでしたし、試行錯誤の連続でした。
生徒も1人からのスタートです。もちろん認知なんてほとんどされず、入会する生徒も最初は全然いません。
ここでも1年で明確な成果を期待してしまえば、続ける気力は尽きていたでしょう。
この記事を書いているのは2021で、もう6年になります。
オンラインのi-medではいろんな県の生徒とかかわることができました。
PMDの福岡、鹿児島、熊本、長崎のそれぞれの先生たちの授業がどの教室にいても受けられます。
静岡、東京、徳島、愛媛、佐賀、、、生徒がどこにいてもリアルタイムで授業ができます。
機器も改定を重ね、対面で板書授業をしているときとさほど変わらない授業を提供できます。
さらに2020年はコロナの影響で学校は突如休校。PMDへ生徒たちは登校できませんでした。
しかし、オンラインコースをすでに5年前には設置していたのでそのノウハウが生かされます。
全生徒を全講師の自宅とオンラインで結び、滞りなく授業を行うことができました。
こんなご褒美は2015年に考えもしていません。
社会人になってもこの時間感覚はとても大事です。
〇〇のスキルを身に付けよう。
そういって1か月たつ頃にはそういった話が消滅している人も見かけます。
1週間くらいでできると思っていたのかもしれません。
今年は〇〇をやります。
新年度4月の抱負が、夏には暗雲立ち込め、いつの間にか膨大な言い訳と空虚な残骸が漂っている人もいます。
この記事は新年度の準備段階にある人に向け書いています。
これから入試までの期間、適切な時間感覚をもとに計画を練り上げましょう。