数学基本問題集(基礎問題精講・チャートなど)の超効率的進め方

数学基本問題集(基礎問題精講・チャートなど)の超効率的進め方

数学の基本問題集の効率的な進め方です。

以下は現役生向けのペースです。

既卒であれば、このペースの2倍〜3倍を考えると良いです。

化学の理論編のやり方と似たようなやり方となります。

偏差値50~55くらいの人にお勧めです。

試す価値ありです

数学基礎問題精講

全体を通してのポイント

・1週間かけて1問を最低10回~は解きます(反復が命)

・終わったころには問題を見るだけで
問題と解法がブワっと浮かぶようになる!

・リラックスすること

・完璧主義にならずにやることが大事
(参考:60点勉強法)

・1日2時間くらい、1単元1週間でできる!

・5日目までは紙に書いて解かない(簡単な図は書いたりする)

・全問完璧にする

早速解説していきます

解説に使っているテキストは基礎問題精講を使っていますが、他のテキスト(チャートなど)でもやり方は同じです。

1日目/1週間

ⅰ)1周目(40分くらいで終わります)

・雑誌や文庫本を読む気持ちで
1章分の問題・精講・解答・ポイント・参考など(大体20問~30問くらいある)を一読します。
演習問題は解説などに、「演習問題を解いてください」と書いてある場合は問題・解説・解答を読む。
それ以外は読まない

・この時わからない問題や、
パパっと解けそうにない
問題番号にチェック
を入れておきます

目的:わからない問題を選別する

問題や解説を見たことある状態にする

ポイント:ここでは理解は求めません

一回で分ろうとか、覚えようとしたら挫折します

わからなくても止まらず進みます

一問ごとに精講・解説などすべてを見るようにします

ⅱ)2周目(1時間~1.5時間くらい)

今度は
・わかる問題は解法
(計算ではなくどう解くか)を
頭に浮かべます
わからなかったら解説や解答で確認

書いて解いてはいけません
時間が5倍はかかりますし、
四則計算練習や方程式を解く練習などは別でやりましょう

・1周目でチェックのついた問題も
解法を思い浮かべてみましょう
わからなければ解答解説を確認します
(ここで分からなくても全然良い)
・わからない解説や精講の部分に
マーカーなどでチェックを入れておきます

これで1日目は終了です

目的:わかる問題の反復、脳内解法復元

自然と理解できるようになったものの確認

ポイント:引き続き読んでいきます

自然とわかる問題や解説が増えているはずです

この段階でもわからないものがあっても

全然OKです

 2日目/1週間

ⅰ)3周目(1時間くらい)

2日目です

・前日の2周目と同じことを繰り返します
わかった問題も解法を浮かべることは続けます

・解法を思い浮かべるときに、計算用紙などに図を簡単に書いたほうがよい問題もあります。

・わからなかったものは
解法を浮かべることにチャレンジ
わからないものもまだあるでしょう
その時は精講や解説のチェック
をつけたところを中心にもう一度読んでみます

全部はわからなくても今わかるものだけ増やしていく

そう考えてどんどん進むのがコツです

目的:わかる問題の瞬間解答復元

自然と理解できるようになったものの確認

ポイント:引き続き脳内復元チャレンジ

&解法理解チェレンジです

この段階で7割くらいはわかるようになります

最初から分かっていた問題は

一瞬で解法が浮かぶようになり

問題ごと暗記できてきます

ⅱ)4周目(だんだん時間がかからなくなる)

3周目と同じことを繰り返します

・このあたりから解法を試しにしゃべってみてください
口パクでもOKです(超重要)
しゃべれなかったら理解が薄いかもしれません
ここまでで2日目です

目的:問題の全理解、半分ほどは瞬間的に解ける状態

ポイント:この段階でほぼすべてわかるようになります

いまいちピント来ないものは2~3か所になっているはずです

そこだけは質問したりして解決しましょう

ここで分からないものは

大事な基本が抜けているから

わかりやすい参考書を見るのもいいと思います

(やさしい高校数学シリーズなど)

3日目~5日目/1週間

ⅰ)5周目(1時間くらい)

3日目です

この3日目(5周目)から
「解法をしゃべる(口頭アウトプット)」に移ります

やり方は簡単で問題をみて
解法をしゃべります
絶対にしゃべってください
口パクでも効果は同じです

とにかくしゃべってください


4周目まではインプット

アウトプットする(音声に出す)ことで問題が
血肉になって、自分のものになります
人に説明できてしまいます

説明の際に図が必要なものは、ササっと図を書いて説明するとよいです。
口頭アウトプットができないものは見直します

実際にどんな風にしゃべるのかはこの記事を参考にしてください。

目的:口頭アウトプットできる問題を増やす

ポイント:口頭アウトプットで自分が本当に理解しているのかどうかがわかります。

しゃべれる=テストで紙に書ける(得点力)
しゃべれない=テストで紙に書けない(得点にならない状態)

ⅱ)6周目以降(1時間もかからず1周できるようになります)

口頭アウトプットを続けます
6周目くらいで3日目は終わりましょう

4日目以降も2時間2周を目標に口頭アウトプットを続けます

そうやって5日目には全問(20問~30問くらい)を
10分くらいで復元できるようになります
(問題を見た瞬間に解法が浮かぶし、しゃべれる自信があるならしゃべる必要はありません)

このころには10周くらいやっていると思います
1日2時間もいらなくなってきます

ブワッと問題と解法が浮かぶようになったら
音読は終了です
解法を思いつく速さが言葉より速くなるからです

ブワッと浮かぶようになったら
後は楽です
頭に浮かべるだけで
一瞬で復習ができるようになります(こうなることが目的)

ポイント:反復による解法定着(血肉にする)

6日目~7日目/1週間

・その週の土日などを利用して実際に紙に書いて全問解きます。

・テストのつもりで問題以外は何も見ないで解答します。

・初めて見た問題、と脳をだますつもりでやると効果的です。

・解法は理解していても、
その他の理由で書いて解かないとコツがつかめない問題があります。
そのため書いて解く必要があります。

・解法が分かってから解くので、
悩んだりする無駄な時間が極限まで少ない!

・問題を解き始めてスラスラ解けて合格。
スピードを意識しましょう。
スラスラでないならその問題は、テキストの解答を見直して
再度その問題を解きなおします。
スラスラになるまでやります。

目的:書いて解けることの確認、記述スピードの向上

以上が1週間のルーティンです。

こうやって1週間で1単元を基準に進めれば半年前後でⅠA~Ⅲが終わります。

全統共通テスト模試くらいならこれだけで7割強とれるでしょう。(偏差値65前後)

試しに全統共通テスト模試の過去問

をやってみましょう

ⅠAはやや慣れがいるかもですが、ⅡBなら今までと全く違った

「解ける実感」が感じられると思います。

やってみてください

理系のセンスとかこの段階では関係ありません

だれでもやればできます

これができるようになると

模試前にテキストの問題だけ10分ほど

眺めて復習するだけで

数学の重要な基本問題全部が復習できる

そんな状態になっています

ちなみに私の担当生の確認テストは

問題の解法を口頭説明してもらうのが

確認テストです

90分で数十問のテストができます

紙に書くテストにしてしまったら

60分で5問くらいがせいぜいでしょう

できるようになりますよ

※勉強に関する相談等受け付けています

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