生物を勉強するとき、暗記が大変という人が多くいます。
その一方で、なんなく大量の情報を覚えている人もいます。その差は意外なところにあり、そしてそのことに気づいていない人が多いです。
生物の学習は
①理解→②暗記→③慣れ
と進むべきです。
今回は①の理解について書いていきます。
実は、生物や日本史・世界史などの”ストーリーを暗記する”タイプの教科の暗記は
「暗記しようとして読む」ことは逆に暗記効率が悪いんです。
暗記しようと思わず、「理解しようとして読む」ことがとても大事。
暗記しようと読む
暗記に意識をむけた読み方は、ストーリーや文脈に対する意識が低下します。
以下の文章で試してみましょう。
※暗記をすることに意識をむけて読んでみてください。
”「合う」の「fit」「match」の違いとは?
ここでは「合う」という意味の動詞の違いについて説明します。
どれも「合う」という意味ですがしっかり使い分けられる受験生は少ないのではないでしょうか。英作文ではもちろん、文法でも問われるところです。
まず「fit」です。これは「サイズが合う」時に用いられます。
例えば
Blue hats fit you.This shirt fits you .
といった具合でサイズが合う、合わない時に使われます。文法まで見ていくと主語にモノ、目的語にヒトがきますね。
次は「match」です。これは似たものが合う時に用いられます。
例えば人と人、衣服と衣服が合う時です。
This shirt matches your pants.
He and she are good match.(彼と彼女はお似合いですね)
以上のように使われます。主語、目的語の名詞はなんでもよいです。”
PMD長崎校講師ブログ より一部引用
読みましたか。暗記に意識をむけると、おそらく次のように読んでいると思います。
・fit=サイズ、主語(物)→目的語(人)
・match=調和、主語と目的語のカテゴリが一致
こんな感じじゃないですか。
暗記を意識すると自然と、
「暗記すべき要素」 を脳は探そうとします。
説明にあたる部分や、例についての意識が薄れて飛ばし読みしたりしていませんか。
キーワードや用語に意識が向けられ、文章が分断されますよね。
この読み方は、単語暗記や公式暗記などには向いています。脳が他の要素との関連を断ち、暗記だけに集中するからです。
しかし、生物や歴史などのようにストーリーや文脈上の理解が大事な時は逆にわけわからん状態を招きます。
「理解しようと読む」
次は全く同じ文章を、「雑誌を読むような」リラックスした状態で読んでみます。
※「暗記しよう」と思う必要は全くありません。逆に覚えることをやめ、自然とよんでください。とにかく肩の力を抜いて、読みます。
”「合う」の「fit」「match」の違いとは?
ここでは「合う」という意味の動詞の違いについて説明します。
どれも「合う」という意味ですがしっかり使い分けられる受験生は少ないのではないでしょうか。英作文ではもちろん、文法でも問われるところです。
まず「fit」です。これは「サイズが合う」時に用いられます。
例えば
Blue hats fit you.This shirt fits you .
といった具合でサイズが合う、合わない時に使われます。文法まで見ていくと主語にモノ、目的語にヒトがきますね。
次は「match」です。これは似たものが合う時に用いられます。
例えば人と人、衣服と衣服が合う時です。
This shirt matches your pants.
He and she are good match.(彼と彼女はお似合いですね)
以上のように使われ ます。主語、目的語の名詞はなんでもよいです。”
いかがでしょうか。
さっきとは違って、説明部分や例の部分に自然と意識が向きませんか。
青い帽子、想像したでしょ。
さらに言えば、例文をしゃべっている人が想像に出てきたり、彼と彼女の人物を想像したり色々と「想像がひろがり」ませんでした?
このときの脳は、「情報を中立に受け取る」ように働きます。
先入観がないため、新しい情報を
・どんな情報か
・過去の体験の何と似ているのか、関連しているか
・自分の価値観や考え方のどの部分に関連するものか
など自然と、サーチします。
こうやって得た情報は、先行知識と自然に結び付けられて自分の情報に組み込まれます。
全く新しい情報を別個で暗記しているのではなく、すでに知っている知識に結び付けられるんです。
そのため、
・イメージがわく
・雰囲気がわかる
・腑に落ちる
・腹にストンと来る理解
があるのが特徴です。
まとめ
生物などのストーリー暗記系の教科は教科書を読む際、最初は
「雑誌読み」をして理解を優先。
次回は②暗記について書きます。