皆さんの趣味は何ですか?
私の趣味の1つに「本屋さんめぐり」というものがあります。
今でも休みの日にはいろいろな本屋さんを回り、旅行・スポーツ・音楽といった本を
読みに行きます。
受験期にもよく本屋さんに足を運んでいました。もちろんお目当ては参考書です。
山のようにある参考書を手当たり次第に読み漁り(読んで勉強するのではなく、問題の
難易度・解説の分かり易さ・レイアウトをチェック)、どれをやれば合格する実力が付くかばかりを考えていました。
気に入ったものがあればどんどん買っていたので、気が付けば家の本棚には沢山の
参考書ばかりが並んでいました。私はその中から、難しい問題ばかりをピックアップして解いており、これだけ難しい問題を学習しているのだから本番も楽勝だ!と意気込んで受験に臨みました。
しかし、センター試験を失敗してしまい、その失敗を得意科目の数学で挽回する予定でしたが、入試本番ではまさかの1完…(6題中1題正解で残りは0点or雀の涙程度の部分点)
当然結果は不合格。得意だと思っていた数学でなぜこのような結果になったのか分かりますか?
当時の私は、難関大に合格するには、とにかく難しい問題を解くことが大切で、難しいことをやっていたら基本~標準問題ももちろん解けるに決まっていると思っており、本来なら100%出来ておかなければならない基本パターンを疎かにしていました。そのため、受験に必要なパターンが十分に身に付いておらず知識にムラがあり、知らないパターンが多く出た本番では全く歯が立たなかったのです。
医学部志望の場合は特に自分のレベルに合わない難しい問題を解きたがり、基本を疎かにしてしまう傾向にあると思います。単科医といった一部の大学では確かに難問が出題されますが、それが解けなくても合否には関係ありません。
地方国立医は特に標準問題をいかに素早く正確に解けるかが重要になります。
難しい問題をやりたい気持ちは十分分かりますが、その気持ちはグッと我慢して、あれもこれもと手を出して中途半端に解くのではなく、まずは一冊の網羅系のテキストを何度も反復し、基本パターンを完璧にマスターしてみてください。