このカテゴリーは、
〇成績が思うように伸びない
〇平均点がなかなか取れない
という生徒たちに参考になればと書いています。(ブログの目的)
いろいろな原因はあるのだと思いますが、今回は、勉強法を見直すうえで最重要であると思うことについて書いてみます。
学生は漢字の通り、学ぶために生きています。
学業を学ぶことを「勉強」とこの記事ではいうとして、そもそも勉強するとはどのようにすることなのでしょうか。
当たり前のことほど深く考えると難しいものです。
勉強は、簡単にいうと知らない「情報」を得ることです。
どの教科でも知らないことを教わります。
しかし、その「情報」には2種類の受け取り方があります。
同じ教科書を読んでいても
同じ授業を受けていても
同じ問題集を解いても
(与えられる情報は同じ)
テストの成績が変わってしまう、理解度が違う・・・。
(そこから得る成果や現象が違う)
・・・・・
得られる成果や現象の違いはその「情報」の受け取り方の違いにあります。
英語で「情報」を訳すと、intelligenceとinformationの2通りの訳ができます。
それぞれ知恵、そして知識など訳されます。
勉強するときに新しい情報を
information(知識)として受け取る人と
intelligence(知恵)として受け取る人がいます。
日本語で書くと大した違いは感じ取れません。
しかし、学習効果は後者のほうが格段に上がります。
具体例を挙げてみましょう。
「横断歩道を渡るときは手をあげてわたりましょう」
だれもが幼い時に与えられる「情報」です。
しかし、このブログを見ている皆さんは手をあげてわたりませんよね。
そしてそれは、
「だれもこの年ではあげてないから」からなのか
「自分には手をあげる必要がないから」なのか
この違いが勉強においてはとても大事です。
私は最重要であると思います。
手をあげる理由を確認すると、
横断歩道を渡る際、車から見えにくい背丈の子は手を伸ばして自分をアピールしないと危険です。
しかし、背が伸びてくるとそういう危険は少なくなります。
そのため、十分背の高い子供や成長した人にはこの動作の必要はなくなります。
同じ行動や動作をする人がいるとして、
「自分で考えて、〇〇という理由があるから」そうする人と
「みんながそうしているからなんとなく」そうする人がいます。
「手をあげてわたりましょう」を
「聞いて覚えた」子(A君とします)
と
「聞いて考えた」子(B君とします)
に分けて観察してみると・・・・・
どちらの子も手をあげて横断歩道を渡ります。同じ結果です。
しかし雨の日・・・・
横断歩道には手をあげている子と上げていない子がいるでしょう。
傘をさして傘の中で手をあげているA君
傘をさして手をあげていないB君
違う結果が生まれます。
B君は手をあげる理由を知っているので
傘をさしている手は上がっている。
↓
しかも自分の手だけをあげるより傘は高い位置である。
↓
普段手をあげるよりよくアピールできている。
↓
手をあげる必要はない。
いかがですか。
さらにB君にとっては
「自分は小さいから見えにくいので危険」という情報を自ら考え学んだため、
車のいる道路はいつも危険です。横断歩道以外でも手をあげたりするかもしれません。
人込みで迷子になったら、親に見つけてもらいたいので両手をあげ、親を呼ぶでしょう。
一方のA君は「手をあげる理由」を知りません。
横断歩道を渡るとき危険だとわからず、手をあげることそのものを忘れる恐れもあります。
自分が小さいから見つけにくいこと知りませんので、
迷子なのに呼んでも見つけてくれない母親にプンスカするかもしれません。
・・・・・・・
一つの同じ「情報」から違う成果や現象が現れる仕組みはこのようなことが本質だと思います。
要点をまとめます。
①「情報」は皆同じものを受け取る
②「情報」を受け取ってからの2種類の選択(ただ聞く、覚える or 聞いて考える)がある
③「情報」を聞いてから考える場合、「情報」を受け取ったら終りではなくそれが始まりである
普段の勉強においてこの違いを意識しておくとグンと違った成果を期待できると思います。
このことは本当にとっても重要です。いろいろな教科の勉強にあてはめて考えてみてください。
次回はより具体的に勉強法に当てはめて書いてみたいと思います。
勉強に関する相談等受け付けています。
お気軽にコメントください。