長文の内容把握や和訳では、共通する考え方が必要になります
それは
「意味が分かる」ようにする
ということ
逆にやってはいけないのが
「全文訳(解答)のみで復習すること」
具体的な例で説明します
federal health officials
長文中にこのような単語があるとします
意味が取れず全文訳を見ると
アメリカの保健当局
となっていた・・・・
そこで
federal=アメリカの
health=保健
officials=当局
と覚えた・・・
このような復習は危険です
それは
意味が分からないから
federal=連邦の ですよね
なぜ「アメリカの」って訳になるんだろう、連邦ってそもそもなに?
「当局」って意味わかります?説明できない受験生多くないですか
なぜ「アメリカの保健当局」って訳になるか意味が分かりません
その状態のまま「そういう意味になるんでしょ」と放って置くと危険です
せっかく勉強したのに「間違って覚えてしまう」可能性さえあります
このことが自覚できていない受験生は、結構います
これ(意味が分からない状態)を調べる(なぜそうなるか辞書等で確認する)ことがとても大事
federal=連邦の、連邦制の=複数の州が一つの主権のもとに結合する国家=アメリカ・カナダ・ブラジル・インド・・・⇒この文章はアメリカに関するものだから「アメリカの」
officials=公務員(ら)、公職者(ら)⇒公務員の組織あるいはその人員=当局(特定の任務にかかわる立場にあること、あるいはその組織、人)
これでやっと
federal health officials = アメリカの保健当局
となる
意味が分かりました
それに「連邦保健局」や「連邦保健担当の役所」でも良いこともわかります
このように「全文訳だけ」ではわかりえない理解が進みます
また、そのように文に合わせてうまく訳出するスキルも自然に身につきます
「そんなことやっていたら時間がかかる」
その通りですが、これをやらないと
過去問を解く意味が薄れます
だって同じ文は出題されません
もし、本番がドイツに関する文章で
Federal officials sometimes have lunch together .
だったら「アメリカの当局は一緒にランチすることがある」なんて訳になっちゃいます
意味不明です
「ドイツの公務員は一緒にランチすることがある」ですよね
それに、全文訳がなぜそうなるのかを習慣的に考える人は
初見の文でも意味が深く分かります
というか、「わかるように読みます」
だから1度読んだ時の理解度に差が出ます
逆にそういう習慣を持っていないと
意味がわからないように読んでいるのですから
全体的にぼんやりします(この経験は非常に多くの人が持っている)
前述のように復習法を改めることで、結果的に過去問等の長文の復習が
・より深い理解度で
・効率よく(和訳、内容把握のスキルを上げながら)
・応用力が身につく
(意味不明な直訳ではなく、その文に応じて適切な意味をとらえられるようになる)
のです
赤本などの全文訳(模範解答)は完璧です(たぶん)
だってその道の専門家が作ったものですから(たぶん、いや違うかも)
受験生のほとんどは全文訳のように訳出することはできません
そのため、全文訳は
「単語チェックや自分の訳の参考にする」のが使い方としてベストです
まとめます
【長文の復習法】
①過去問を解く
②全文訳と英文を照らし合わせる
③なぜそのような訳になるのか「自分で説明できない、意味が分からない」ところに線を引いたりしてチェックを入れる
④チェックが入るたびに、辞書等で納得するまで調べる、質問する(自分で調べた方が頭に残るのでおすすめ)
これを地道にやります
やってみるとわかりますが、この方法だと長文をやればやるほど訳出や理解の、スピードや精度が上がります